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素子 (工学) : ウィキペディア日本語版
素子 (工学)[そし]

素子(そし、element)とは要求する機能を発揮する物体を抽象的に表す言葉である。
ある物体の一部分が目標とする機能を実現する要素であれば、その要素を実現する一部分を指して用いる事も出来る。
== 素子の意義 ==
工学において、自然科学などで発見された原理法則でもたらされる作用を用いて有用な事物や快適な環境を構築する事は最も基礎的な目的であり、非常に重要である。
自然科学の成果で発見された、ある作用が効果を及ぼす事を期待して新しい装置を作ろうとした場合、その作用を実現しうる機能、すなわち特性を有した物体を特性を発揮する形に加工して用いることになる。この加工済の物体こそが「素子」であり、この時素子に期待する作用を理想特性という。
素子は理想特性のみを発揮する事が文字通り理想的だが、現実に存在する物質は理想特性以外に様々な物性をもち、様々な物性が互いに複雑な相互作用を引き起こすため、いかなる条件においても理想特性を実現出来る素子は現時点では存在しない。
べつにそういった大袈裟なものでなく、たとえば八木・宇田アンテナの導波器や反射器は、電波に対しレンズのような働きをする、通常ただの導体の棒だが、そういったものも素子(エレメント)である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「素子 (工学)」の詳細全文を読む



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